ストレス・マネジメントとは、ストレスをうまくコントロールしていくことを言う。職場などで強いストレスを感じ続けていると、心のバランスが崩れやすくなってしまうことがある。その結果、仕事の能率低下や、メンタルの不調を感じたり、さらには休職や退職に追い込まれてしまうこともあるのだ。そうならないよう、ストレスとうまく付き合っていくためのストレス・マネジメントが大切になってくる。ストレス・マネジメントでは、自分自身について分析を行い、次にストレスコーピングを行っていく。まず、自分自身がどのような時に、どのようなものに対してストレスを感じているのか、どのような方法で解決できるのか、などを書き出していくのだ。客観的に分析することで、対処方法についても考えやすくなる。
次に、ストレスコーピングについて考えていこう。コーピングとは、対処法のことを指す。このコーピングにはいくつか種類があり、自分に合ったものを選ぶことが大切だ。また、その時の状況に応じて最適なものが選べるように、あらかじめいくつも選択肢を用意しておくと良いだろう。問題焦点型コーピングでは、ストレスの原因となっている問題や状況に直接向き合い、直接的な解決を目指していく。また、情動焦点型コーピングでは、問題そのものの解決策を探すのではなく、リフレーミングなどのように、認知の仕方を変えていく方法だ。さらに、ストレス解消型コーピングでは、運動や旅行などのように、ストレス発散を目的としたアプローチを行う。このようにストレス・マネジメントについて知っておくことで、自らの生活や仕事の改善に活かすことができる。